SMAとONPはタイとミャンマーの人里離れた薬品施設に電力を供給しています

SMAは、ONP Solarとの協力により、タイとミャンマーにおいて屋根置きのソーラーパネルに関する目覚ましい成功を収めています。これらの設置は、電力供給が制限される人里離れた場所において、製薬会社が温度管理されたワクチンを配布するために使用されています。SMAとONP Solarのパートナーシップにより、これまでで最速かつ最大規模の屋根置ソーラーが、タイとミャンマーの両国で実現しました。この記事では、太陽光発電設備の設置手順、プロジェクトチームが直面し対応迫られた課題、そしてプロジェクトの成果について詳しく紹介します。

先ずプロジェクトを理解する事

このプロジェクトには、タイのバンプーに1 MWの屋根設置とミャンマーのヤンゴンの人里離れた地域には400 kWの設置が行われ、合計で1.4 MWの規模となっています。ONP Solarはバンコクの設置をわずか29日という驚異的な期間で完了しました。一方、ミャンマーのプロジェクトはわずか10日で完了し、他のプロバイダーが提供した6か月の見積もりを大幅に上回りました。

これらの施設には、SMAの高品質なGridTie（OnGRID）インバーター、Sunny Tripower 60とSunny Tripower 50が設置されました。これらの施設の年間合計発電量は約21 MWhであり、年間CO2排出量が約1,885トン減少したことは、SMAのインバーターの効果を示しています。さらに、SMAの付随するコンポーネントであるSMA Inverter ManagerやSMA Cluster Controllerなどが導入され、システムの性能向上が図られました。

“ONP Solarの創設者兼CEO、クリシュナ・プラサド（KP）は、SMAは世界トップクラスのインバーターメーカーの1つであり、私たちはAPAC市場に奉仕し、顧客の要求に応えることに取り組んでいます。SMAの先進的な電力変換技術は、顧客が好みのソリューションを選ぶ際に多大なる柔軟性を提供しています。”

プロジェクトの課題克服

プロジェクトはいくつかの課題に直面しましたが、特にミャンマーの設置では課題が顕著でした。プロジェクトの規模は小さいものの、非常に温度に敏感な冷蔵施設を備えていたため、独自性も求められていました。中断することの無い電力供給は、ワクチンと薬品を最適な状態で保管を維持するために極めて重要でした。温度の変動があると、保管された製品が使用不能になる可能性があり、それによって大きな経済的損失が生じる可能性がありました。

さらに、ミャンマーの人里離れたプロジェクトの場所は、電力グリッドへのアクセスがないという別の課題も含んでおりました。この設置は、運用エネルギーの需要におけるディーゼル発電機への依存を減少させることを目指し、SMAの持続可能なソリューションへの取り組みを示しています。興味深いことに、パネルは屋根に一つも穴を開けることなく設置され、プロジェクトの効率性と創意工夫が示されました

徹底した計画とドイツの技術による成功

「このようなユニークで挑戦的なプロジェクトを成功裏に実行できたこと、そして事前の徹底的な計画による今回の結果には満足感を得ることができました。」と、クリシュナ・プラサッド（KP）氏は付け加えました。「SMAのドイツの技術は卓越しており、プロジェクトの目標を達成するために重要な役割を果たしました。」

ONP Solarは、インド国内および国際的な大規模プロジェクトにおいて一貫してSMA製品を選択してきました。このパートナーシップにより、ディーゼル発電機への依存度が大幅に低減し、削減率はこれまでの65％から35％へと減少しました。また、ディーゼル消費量も1時間あたり77リットルからわずか24リットルに大幅に削減されました。これらの改善により、クライアントは両拠点で年間数百トンの炭素排出削減を実現することができました。

屋根設置の新記録

全体的に、SMAとONP Solarの協力は、タイとミャンマーにおける屋根設置の新記録を打ち立てるだけでなく、APAC地域のエネルギー市場の成長と変革に貢献しました。これらのプロジェクトの成功の背景には、SMAのインバーターの効率性と、信頼性のある持続可能な電力ソリューションを提供する明確な役割こそと強調しています。