ドイツ、ボルデスホルムの独立電力系統は障害発生時でも電力供給を維持

ドイツ北部の公共電力会社Versorgungsbetriebe Bordesholmは、大型蓄電池システムにより、ヨーロッパに電力系統を供給するという収益性の高いビジネスモデルを実現しました。ドイツの電力会社とTH Köln(ドイツ:応用技術大学)が行った独自の実験では、この地域全体の電力を再生可能エネルギーによって100%供給する事が可能と証明されました。この実験結果は、エネルギー変革のマイルストーンとなります。

Bordesholm(ボルデスホルム)の街は、ドイツ北部 Schleswig-Holstein(シュレースヴィヒ=ホルシュタイン州)にあり、Kiel( キール)と Neumünster(ノイミュンスター)の間に位置しています。

ボルデスホルムとは、「島の浜辺」という意味です。SMAの SMA Energy System Large Scale のおかげで、ボルデスホルムはその名が示す通り、15MWの蓄電システムを携えて新たな海原へと進んでいます。SMA蓄電システムの容量は15MWhあり、電力系統が故障した場合でも、オフグリッド運転によりボルデスホルム地域全体の電力供給を確保することができます。

Primary Control Reserve供給を活用した有益なビジネスモデル

7台のSunny Central Storage蓄電池パワーコンディショナとSMA Hybrid Controller XLを特徴とする大型システムソリューションによって、公共電力会社Versorgungsbetriebe Bordesholm (VBB)は、ヨーロッパの電力系統に不可欠な調整力を供給することができます。

「私たちには、SMAという信頼できる経験豊富なドイツのパートナーがついています。私たちは共にエネルギーの歴史を紡いできました。私たちは、再生可能エネルギー100%に向けたエネルギー変革の信頼性確保の先駆者なのです。」

Versorgungsbetriebe Bordesholm GmbHの取締役会代表であるJörg Niedersberg博士は上記の様に述べています。

このように、電力会社は正確に50Hertzの安定した電力周波数を保つことができるのです。そしてPrimary Control電力市場への参入は、収益性の高いビジネスチャンスにつながります。

独SMA、ボルデスホルムの独立電力系統は障害発生時でも電力供給を維持

独立電力系統は、常に信頼性のあるエネルギー供給を保証

SMA エネルギーシステムは、それだけではありません。停電発生時には、瞬時に独立電力系統を形成します。それにより、太陽光発電システムやバイオマス・CHP発電所からの完全な再生可能エネルギーを、絶え間なく接続負荷に供給が可能となります。
2019年末の研究プロジェクトでは、ドイツの公共電力会社Versorgungsbetriebe BordesholmとTH KÖLN(ドイツ:応用技術大学)が大規模停電のシミュレーションを行いました。彼らは同期タイブレーカを介し、ボルデスホルムを欧州の電力系統から1時間もの間切り離しました。幸いなことに、ボルデスホルムに住む8000人の住民は、電力系統から切り離されたことに気付きませんでした。全ての家庭や企業、施設に、電気が絶え間なく供給されていた為です。電気は欧州の電力系統ではなく、100%再生可能エネルギーであるボルデスホルムの独立電力系統から送られてきたものでした。

「SMA Energy System Large Scaleにより、公共の電力系統を完全な再生可能エネルギーで運用し、安定した周波数を維持することが可能なことが実証されつつあります。これにより、大規模な自己消費電力系統の開発の足掛かりができました。規模を大きくしていけば、世界はいつか化石燃料や原子力に依存しない電力供給を手にすることができるでしょう。」

Versorgungsbetriebe Bordesholm GmbHの統括マネージャー、Frank Güntherは上記の様に述べています。

こうしたことが可能なのは、SMA Energy System Large Scaleが欧州の電力系統に匹敵する独立電力系統を瞬時で確立できるほど優れている為です。電力は太陽光発電システムやバイオマス・CHP発電所などの、接続された再生可能エネルギー発電機から供給されます。光ファイバーネットワークKNÖV-NetTは、個々の発電プラント、負荷、蓄電池システム間の安定した高速通信を可能にします。

公共の電力系統が再び利用可能になると、SMA Energy System Large Scaleは、独立電力系統を欧州の電力系統と自動的に再同期・再接続します。

電力系統故障時の停電対策

何よりの利点は、ブラックスタート機能のおかげで、公共の電力系統で予想外の停電が発生した場合でも、SMA蓄電池コンディショナとSMAハイブリッドコントローラーが、蓄電池と再生可能エネルギー発電機からの電力を利用し、瞬時に系統を自動的に再起動することができるという点です。公共の電力系統が再び利用可能になると、この街はSMAシステムを利用していつでも公共の電力系統に同期する事を実現致します。

計画停電でも予想外の停電でも、公益事業会社Versorgungsbetriebe Bordesholmは、SMA Energy System Large Scaleによって、この街全体の電力供給を常に確保することができます。ボルデスホルムの独立電力系統は、地域全体が再生可能エネルギーの自立が証明されました。
ドイツ、欧州、そして世界全体にとって、今やボルデスホルムは目標となる街なのです。

ボルデスホルムは、エネルギー変革のマイルストーンとなります。

Primary Control Reserve供給とは

ドイツの電力系統で常に50hertzの標準周波数を維持するため、ドイツの送電網事業者4社は、不測の変動に数秒以内に対処しなければなりません。その際、 Primary Control Reserve供給(PCR)が重要な役割を担います。停電を防ぐには、30秒以内に Primary Control Reserve供給が利用可能にならなければなりません。

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